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尊敬する唄者との再会

最近とっくいの二つ目の更新です!!最近ワンが最も尊敬する唄者の方に久しぶりにお会いして来ました。それはこの方です↓

 
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   この三味線をもつしぶい姿を見ただけで分かった人は相当の奄美シマウタ通でしょう!
  
 彼の名は吉永武英(よしながたけひで)さんです!!  
 昭和4年生まれの宇検村屋鈍出身で、かつては奄美民謡保存会会長をされて奄美のシマウタの普及におおいに努め、昭和中期~後期にかけて最も活躍されたヒギャ唄を代表する伝説の唄者でしょう。

  奄美のシマ唄に興味がある人は必ず聞いてほしい一人の方です!とにかく「なつかしゃ」とはこの事!っちいうくらいのすばらしい唄を歌います!

  ん?なんの話?え~っと・・・・・・・・そうそう!ワンが彼と会ったのは約二年前でそれ以来の再開ですごく嬉しかったです。

 そんな彼が、一体何年ぶりにだすの!?っちゅうくらいの三味線ケースをだしてきました!!↓
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     ケースの中をおもむろにゴソゴソ・・・・・・・・・・・・・・・








   

 おい!うれ!!これ見てみ!!

          

         彼がワンに見せたのは一冊のノート。





        
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          中をみるといろんなシマウタの歌詞がたくさん!!!しかも年代がマニアック!!昭和39年って・・・・ワンが生まれる約20年前ど・・・・・



      これは当時武英うじが勉強してたまさに証のノートだ。これはワンが若い時に勉強したのど!!すごいだろ!!と自慢げに見せるその姿もまたかっこいい・・

    かつてはNHK、フジテレビ、国立劇場、など大きな舞台はほとんど経験してきた唄者。見ての通り、彼は男前で昔も相当モテタらしい。ちなみにこの宇検村の屋鈍はかつてオランダ人が流れてきた時代があってそのせいかオランダ人の血がチラホラまじってる家系が多いとか。だから身長が高い人も多い。彼は鼻が高い。
隣で奥さんが「は~け~これは若いときあまくまら(あっちこっちから)女がよってきて大変だったのよ~」と苦笑いに話すが、自慢の夫という気持ちがひしひしと伝わってくる。



  そんな奥さんの苦笑い話をかき消すかのように武英うじが隣から超でかい声で、

     






  「おい!!しんご!!ワンの三味線だんばん、ここみちんに!!」(俺の三味線なんだけど、ここを見てごらん!!)





           
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         このカミゴマ(弦を支える細いところ)をみちんに!!(見てごらん!)これはジュウハチ金どや~!!これだけで何十万ど!!


      あきらかに自慢!!!しかしすごい!!三味線ケースだけではなくこんな小さなところにも彼は金!!いや・・・ゴールドにこだわってるのだ!!ワンに言うくらいだからこれまでにたくさんの人たちにも言ってきたのだろう・・・・まさに唄者の中でも金メダリストなのだ・・

    その後、いろんな話をし、ちょっと一緒に唄遊びをしました。久しぶりに唄を歌う彼は声はほとんどでませんでしたが、めちゃくちゃかっこいいかったです。これからも尊敬する唄者の一人です。みなさん、彼の声を聞いた事がない方は、セントラル楽器に彼のカセットテープ(レコードの復刻版)があります。是非聞いてください。とにかく「なつかしい」です。
by shingomaeyama | 2008-12-05 23:00 | 島唄、音楽♪
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