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~昔から唄を歌ってきた人の心~パート2


  久々にたてつづけて更新です(笑)前回は自分の師匠のことを書きましたが,もう一人大御所宇検村生勝出身の唄者「生元高男」さんのことを書こうと思います。

    実はこの高男うじのところに遊びに行きました。それはなんでかというとワンの知り合いの下関出身,奄美在住のゆ○じ兄という人が,高男うじのお弟子さんであり,それで前から約束していたので,生元さんのところに遊びに行きました。

   いろいろな話しをしてくれました。そして朝花,俊良主,くるだんど,という唄を先生と唄掛け
しました!超楽しい!!やっぱりシマ唄は掛け合って遊ぶのが一番楽しい!!

     この生元さんは多分シマでも3本指に入るくらい「うた」を知ってる人だと思う。掛け合いの中でも知らない歌詞がたくさんでてきた。ワンはそういうの超たまらん!(笑)

     そして男同士なのに朝花で恋歌掛け合いに入った!!そしてワンがこういう歌詞を歌った!

       ●あそだんぶんしかんかなしゃれば   一度はだそめぇりば  いきゃしがりかなしゃかや

    (一緒に遊んだだけでこんなに愛おしいのに,もしあなたと一度肌をそめあえば(男女の交わり)どんなに愛おしいでしょうか?)
    そしたら高男おじはすかさず,

 「あげ!今の歌詞はいっちゃや~!!でぃ!もう一回言って教えてごらん!!」  

   すかさず,メモ帳とボールペンを片手に書きながら,

          「今度ラブレター代わりにうたわんばいかん!!」    


   すごい!!遊び方,感性が高男兄は昔から今も変わってないのだ!(笑)

     高男兄は言う。いいシマ唄を歌いたいと思うんなら,いっぱい恋をしなさい。そう言うのだ!!

      単純で奥深い言葉だ・・

     そしてある気になる物体があった。たくさんのカセットテープだ。

      ワンは聞いた。「高男うじ,これすごいね~!!」

      
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       そしたら,高男うじは「これはいいど~!!牛乳パックは何にでもなるよ!きれいに洗ってからや!ぬ~ちがだったる!?最近よく言うがね! え~・・・・いこ?あこ?」

                  ワン「エコあらん!?」

      高男うじ「え~がしじゃ!!エコよ!!」
        「牛乳パックもすごいが,ワンが言ったのはこのカセットテープのことよ!?」

     
     高男うじ「え~これや!!これは本当のわきゃシマの昔の唄なんかやらいろいろな昔の人の唄者の唄がはいってるど!!あげ,あんたの,昔の唄に興味があるっちば,感心じゃが!ディ!待ったいよ!!」


    すかさずカセットデッキのところへ!!しかし自分のデッキなのに操作法がよく分からないのかてこずっている!!

       
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    高男うじ「あげ,どんなにだったかい・・再生やくま・・巻き戻しはと・・」

     かれこれ再生まで約5分。ワンは静かに待った。そしてようやく再生!聞こえてくる唄は若干テープがのび気味だが,唄は今とは雰囲気が全然違う昔の唄だった!!

   そしてワンが感動していると,再生までかかった5分もならんうちに,

      高男うじ「真吾!この人の唄も聞いてごらん!!はげ~なつかしゃど!!」

        
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     「あく,とめるのはどんないだったかい・・・え~!!うりじゃ!!」

      停止からカセット交換,再び再生まで約3分。ワンはまた静かに待ちました。

    そして再生!!~♪  聞こえてくるのは昔の唄者故 稲田えいとしさんという人の唄,おこれ節という唄!!(最近歌われる祝い唄,朝顔節という唄の古い形か・・)

        やばいなつかしかった・・・そしてまた約3分もしないうちにうじが!

    高男うじ「真吾!!これもいいどや!!勝島とく○○さんっちゅう人の唄ど!!」

        再びデッキの方向へ!!お!?今度はもう操作方法覚えたのか,カセット交換再び再生への時間,約30秒!この画像をみれば余裕ぶりが分かるだろう。↓






 
     
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       左手は腰へ!!前回までの2回は両手で必死だったのだが,もう片手で十分だ。こういった行為が後2,3回続きました。



        いや~本当にいろんな歌詞や唄を聞かせてくれた高男うじに感謝でいっぱいです!!シマ唄に対する思いがやっぱり半端じゃなくあついっす・・見習わないと・・・


       高男うじありがっさま!!


       
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by shingomaeyama | 2008-07-12 14:20 | 島唄、音楽♪

島唄の師匠&~昔から歌ってきた人たちの心~

 相変わらず島はあつい日が続きますね~みなさんどうお過ごしでしょうか?ワンも体調くずさんよういっぱいいっぱいでございます(笑)

  先日告知した鹿児島でのことを書きます。

    まずは今月3日,我が師匠石原久子先生と一緒に鹿児島大学にて昼は生徒さん対象に夜は一般のお客さんたちを対象に奄美の島唄演奏会をしてきました。予想以上のお客さんの多さに驚き,またとても嬉しかったです。きていただいた方々ありっがさま!☆


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    約1時間半?くらい20曲近くを披露しました。先生が一曲一曲解説するんですが,勢いあまって解説もしないではい!次の歌は・・とマシンガンになりつつあるところをその都度ワンが説明は!?とつっこみました。



    

                    最後はやはり六調!!

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        踊り方ですぐシマッチュかどうかが分かります!(笑)でもみんな自由にとても楽しく盛り上がったのでとてもいい演奏会になりました。きてくれたみなさん,さばくってくれたやな○わ先生!本当ありがっさま!

          
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       ここで書いたことがなかったので自分の師匠,石原久子のことをちょこっと紹介したいと思います。

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        今のワンはがあるのはまさにこの人石原先生がいてこそです。ちょうどワンが19歳の時,島唄をやってみたい!と思った時,ちょうどこの石原先生がワンの地元浦上のある方の家で子ども達に島唄を教えていたので,ワンもそこにいき一緒に習い始めたのが最初です。

    先生は唄袋とも言われる宇検村,湯湾出身で若いとき東京にいたが,両親が唄者で元々小さいころから坂元○○子さんという方とよく歌っていたらしい。だがシマ唄が恋しくなり,30過ぎてからシマに帰り,当時,湯湾の唄者,故 柳原緑先生という方にみっちり鍛えられたそうだ。昔の人たちは厳しく先生も相当に師匠に怒られたりもしたそうだ。そして今でも感謝の気持ちを忘れず,師匠の墓参りなどは欠かさずしてるそうだ。

    そして昭和40年代に当時あったニューグランドというレーベルから数枚のレコードをリリースし,また島中の唄者が何人か集まって「奄美民謡保存会」という会を作り,各島々の珍しい唄からいろんな唄の普及に努めた。ワンは今でもこの時代の唄を生で聴きたい!と思う・・(不可能だが(笑)

  そして先生に習い初めて一ヶ月でなんとか朝花節という歌を覚えて先生に聞いていただいたら,「あんた今度自分の家にきなさい!私の歌を全部たくすから!」といわれ,三味線奏法の基礎,歌の背景にある歴史,歌詞の意味,島口の発音の大切さ,みっちり習いました。そして曲を覚えていきました。

   ただ,本当にこの人の弟子であり良かったと今でも思うことがある。それは上に書いたようなことを教えるものはもちろんだが,それよりも何よりも口うるさく教えてくれたのは,唄以前に唄をこれから歌っていく唄者としての
 心構え,心の持ち方を教えてくれたのだ。

  今でも覚えてる,ワンが二十歳の頃,「真吾,これからあんたに私の唄を全部教えるから,昔からの島の先輩が大事に残してきたこの唄をこれから守っていってほしい。だけど,もしあんたが上手くなって,いつか天狗になったり,素直に人を敬う気持ちを忘れるようになったら,私はあんたとの縁をきる。シマ唄は昔の先輩達が苦しい時代の中で作り上げてきた心の唄。どんなにきれいな声で上手になっても私の唄を全部受け継いでくれても,その心を忘れたら私はあなたを弟子とは思わない。」

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   「そしてどんな時も謙虚であんたの唄を心から必要としてくれる人がいるのなら,どんどん自分の唄を歌いなさい。そのあんたの唄を聞いて涙を流してくれる人がいたら,その涙や感謝の気持ちというのは,例えお金なんかもらわなくても,それ以上にかけがえのないものがあんたに返ってくるから。これは私がいつかぼけてあんたに何も言えなくなるまで言い続けるからね~(笑)」   


 そう冗談風に笑いながらも,真剣な思いを教えてくれたのだ。そして今でも会えば言ってくれる。

  正直,石原先生は男勝りで(失礼!),まっすぐすぎて不器用で頑固なところもある(笑)でも唄を教える師匠として唄者の心,いや,人間としての心を教えてくれた。本当にこの人が師匠で良かったと思ってる。

     


  奄美の唄に興味をもち,そして歌う人間として5年がたった。これからもこの気持ちはこの石原先生のおかげで忘れることはできないだろう。          


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by shingomaeyama | 2008-07-12 13:37 | 島唄、音楽♪

鹿児島行きます。

 いよいよもう7月ですね~夏本場が近づいてきましたね~☆みなさんは夏ばてなどされてないでしょうか?ワンはなんとか頑張ってます!

  さて、ちょっと急な宣伝ですが鹿児島行きます!明日、7月3日、鹿児島大学総合教育研究棟5F多目的ホールにて午後6時30分より、わがシマ唄の師匠石原久子先生と師弟コンビで奄美のシマウタ演奏会を行います!

      入場無料です!奄美の唄に興味がある方は是非いらしてください!☆

                  ポスター

          久々に先生と歌うな~緊張します・・(笑)やはりいつになっても師匠は師匠です。この人なしでは今の自分はいなかったので、一緒に頑張りたいと思います。

  いったん帰って、また5日の夜のフェリーで鹿児島に行きます(笑)鹿児島県民謡一を決める鹿児島民謡王座決定戦に奄美代表として出場するためです。結果がどうとかじゃなくて、少しでも奄美の唄のアピールになればとの思いで頑張ってきたいと思います☆
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by shingomaeyama | 2008-07-02 13:57 | 島唄、音楽♪